YouTube(ユーチューブ)の確定申告では、税金の計算方法をルールに基づいて行い、所得税を納税します。
毎年1月1日から12月31日の間に、動画投稿などで収益を得た際、所得が一定を超えていた場合に確定申告を行い、翌年の3月15日までに税金を納めなければいけません。
ここではYouTube(ユーチューブ)の税金の計算方法と確定申告について解説していきましょう。
YouTube(ユーチューブ)の税金の計算方法と確定申告を分かりやすく解説
YouTube(ユーチューブ)の確定申告による税金の計算方法が必要になる人
YouTube(ユーチューブ)の確定申告を行うこと自体が税金の計算方法になるわけですが、すべての人が必要なわけではありません。
確定申告が必要になる人を確認していきます。
YouTuber(ユーチューバー)・その他の職業問わず「事務所や企業に雇用されている人」の場合
- 年末調整されていない給与が20万円を超えている
- 2か所を超える事務所や企業から給与を得ている
- 給与・退職金以外の所得が20万円を超えている
YouTuber(ユーチューバー)であるのかどうかに関わらず、正社員・パート・アルバイトとして給与を稼いでいる人で上記に該当する人は、確定申告が必要になります。
給与等の部分に関しては、原則的に雇い主が税金の計算や納税を行うため、確定申告は不要です。
例えば本業では雇われており、副業でもYouTuber(ユーチューバー)の事務所に雇用されているものの、年末調整がされていない場合には、確定申告が必要です。
一方、本業では雇われているが、副業ではYouTuber(ユーチューバー)の事務所と契約しており、年間所得が20万円を超えてしまった場合にも、確定申告が必要です。
いずれにも関わらず、年間所得が20万円以下の場合は確定申告は不要になります。
「企業や事務所に雇用されておらず」YouTube(ユーチューブ)の事務所と契約をしている人の場合
- 源泉徴収されている人
- 源泉徴収されていない人で、年間所得が48万円を超えている人
個人事業主や専業主婦など、企業や事務所などに一切雇用されておらず、YouTube(ユーチューブ)の事務所と契約している人のことです。
YouTube(ユーチューブ)の事務所と契約をしている人は源泉徴収されることが多いですが、確定申告をしなければ、所得税を重複して支払う、還付を受けられないなどで損をします。
源泉徴収されているすべての人に確定申告が必要ですが、されていない人は年間所得が48万円を超えている人が必要になります。
個人のYouTuber(ユーチューバー)などで年間48万円を超える所得がある人
個人のYouTuber(ユーチューバー)として活動し、個人で年間48万円を超える所得がある人も、確定申告をして所得税を納めなければいけません。
ただしここまで解説したすべての人に言えることですが、年間所得とはYouTube(ユーチューブ)だけでなく、ブログのアフィリエイトやハンドメイドなど、組織に雇われずに得た所得の合計額で算出するため注意しましょう。
YouTube(ユーチューブ)での所得の有無に関わらず下記に該当する人
- 年末調整では適用されない控除(ふるさと納税・医療費控除など)を使いたいと考えている
- YouTube(ユーチューブ)・本業に関わらず、年間の給与が2000万円を超えている
雇用状況や所得の金額に関わらず、上記に該当するすべての人に確定申告が必要です。
YouTube(ユーチューブ)の確定申告の税金区分
税制上、所得は給与所得・事業所得・不動産所得・配当所得・雑所得などの10種類です。
YouTube(ユーチューブ)の所得は、給与所得・事業所得・雑所得に該当しますが、前項でも解説した通り、給与所得は確定申告が必要がないため除外します。
確定申告に関わる所得は、事業所得と雑所得になりますが、YouTube(ユーチューブ)が本業の方は事業所得で、副業や趣味の方は雑所得で計上することになります。
例外的にYouTube(ユーチューブ)の所得は売上で計上しても、雑所得と同じく総合課税に分類されるため、総合課税が税金区分になります。
YouTube(ユーチューブ)の確定申告で行う「税金の計算方法」
YouTube(ユーチューブ)の税金区分「雑所得の総合課税」では、所得に応じての税率と控除額が決定します。
- 税率:5%~45%
- 控除額:0円~4,796,000円
詳しい税率と控除額は国税庁のホームページで確認できますが、これをもとに税金の計算ができます。
YouTube(ユーチューブ)の確定申告で行う税金の計算方法は、下記の通りです。
【所得税の計算方法】年間所得×税率-控除額
YouTube(ユーチューブ)の確定申告で必要な「所得の計算方法」
確定申告では、YouTube(ユーチューブ)の年間所得をもとに税金の計算を行いますが、確定申告が必要なのかを判断する際にも年間所得が必要です。
確定申告が必要になる人であっても、税務署やYouTube(ユーチューブ)から確定申告のお知らせや納税通知書が送られてくるわけではありません。
1年間のYouTube(ユーチューブ)などの所得を自己管理して、一定額を超えていた際に自己判断で確定申告を行い税金を納めます。
確定申告を始めるために知っておきたいのが、所得の計算方法です。
【YouTube(ユーチューブ)の所得の計算方法】YouTube(ユーチューブ)で稼いだ金額-経費
経費とは、YouTube(ユーチューブ)で稼ぐために購入した機材や電気代・ネット通信費などです。
YouTube(ユーチューブ)で稼いだ金額から経費を差し引くことで、純粋な儲けすなわち所得を算出できます。
YouTube(ユーチューブ)の収入履歴と経費の領収書は保管義務があるため、保管しておきましょう。
YouTube(ユーチューブ)の確定申告のやり方
はじめての確定申告は白色申告です。 確定申告のやり方は、国税庁のホームページから確定申告書や収支報告書を作成していきます。
作成が済んだら、申告書をe-TAXや郵送などで税務署に提出しましょう。
提出後は所得税の納付を行い、これで確定申告が終了します。 5月ごろ、住民税の納付書が送られてくるため、忘れずに納税を行います。
確定申告のやり方を低コストで簡単に済ませるのであれば会計ソフトがおすすめです。
なお開業届を提出することで、翌年は青色申告で控除を受けることができるため、希望する方は提出しておきましょう。
YouTube(ユーチューブ)の税金の計算方法と確定申告を分かりやすく解説まとめ
YouTube(ユーチューブ)の税金の計算方法と確定申告は、しくみを理解すれば難しくありません。
確定申告の対象者であるのにもかかわらず申告と納税を怠ると、重税のペナルティが課せられます。
YouTube(ユーチューブ)の所得が一定を超えたら確定申告で税金の計算を行い、税金を収めましょう。